Metavision (OpenEB) 用 SilkyEvCam Plugin ソース使用方法
SilkyEvCam Plugin が対応していない OS で SilkyEvCamを使用する場合や、Pluginの機能を修正して使いたい場合等、Pluginソースをダウンロードして利使用することが可能です。
1.SilkyEvCam Plugin ソースのコンパイル方法
使用する OS と Metavision SDK (OpenEB) の対応バージョンは、[Prophesee社のドキュメント]で確認してください。OpenEB のソースが展開されたディレクトリに、Pluginソースを上書きコピー(一部のファイルは新規コピー)します。(OpenEB のバージョンに適合した、Pluginソースを使用してください)OpenEB の README.md に記載された方法で、コンパイルします。正常にコンパイルされると、
- Linux の場合
build/lib/metavision/hal/plugins/ - Windows の場合
build\lib\metavision\hal\plugins\
に、SilkyEvCam のPluginファイルが作成されます。
- Linuxで、OpenEB 4.4以降の場合:
libsilky_common_plugins.so - Windowsで、OpenEB 4.4以降の場合:
silky_common_plugin.dll - Linuxで、OpenEB 4.3以前の場合:
libevc3a_plugin_gen31.so, libevc4a_plugin_imx636.so - Windowsで、OpenEB 4.3以前の場合:
evc3a_plugin_gen31.dll, evc4a_plugin_imx636.dll
が、SilkyEvCam用のPluginファイルです。Plugin ファイルがあるディレクトリを環境変数 MV_HAL_PLUGIN_PATH に設定しておくと、Metavision (OpenEB コマンド)側からPlugin のサーチが行われ、SilkyEvCam が使用できるようになります。
OpenEB の各コマンドは、
- Linux の場合
build/bin/ - Windows の場合
build\bin\Release\
に作成されるので、環境変数 PATH にこのディレクトリに加えると使いやすくなります。これらの設定は、OpenEB の README.md にも記載されているように、
Linux の場合
source build/utils/scripts/setup_env.sh
Windows の場合
build\utils\scripts\setup_env.bat
を実行すると、設定されるので便利です。
2.その他の設定
Linuxの場合:
USBデバイスの使用に制限がかかるため、root ではないユーザーが使用する場合は以下の設定を行ってください。
[ ca_device.zip ]をダウンロードし、解凍した ca_device.rules (Plugin Source 4.6.1以降の場合は hal_psee_plugins/resources/rules/ca_device.rules にもあります)を /etc/udev/rules.d/ にコピーしてください。そして、
$ sudo udevadm control --reload-rules $ sudo udevadm trigger |
を実行します。
Windowsの場合:
USBデバイスの登録をしておく必要がありますが、手順が複雑ですので、いったん [弊社で公開している最新の Plugin (バイナリファイル)] SilkyEvCam_Installer_for_win64_vX.X.X.exe (X.X.X は、バージョン)
をインストールしていただくと登録できます。その後、MV_HAL_PLUGIN_PATH の設定を自身がコンパイルした Plugin のフォルダに変更してください。
Jetson, RaspberryPi 等の ARM 環境の場合:
Python を使用するには、環境変数 OPENBLAS_CORETYPE=ARMV8 の設定が必要です。