SilkyEvCam BothView Cマウントモデルとは
イベントセンサーとフレームセンサーを組み合わせ、両センサーにビームスプリッターで分割した光を通すことで、イベント画像とフレーム画像を同時に取得できるようにした製品です。
単眼で撮影するため同一の画像が撮影できるという特徴があり、並列にカメラを配置した場合には避けられない視差がありません。また、フレームセンサー側からイベントセンサー側へタイミング信号を送ることでデータの同期が可能です。
仕様サマリー
機能
- イベントカメラおよびフレームカメラに、1つのレンズから外部光を取り込み、同一の映像を撮影する
- イベントカメラとフレームカメラの光軸を一致
- 外部光の各カメラへの分割にはビームスプリッターを用いる
- 両カメラのGPIO接続による同期機能を有する
カメラ
- イベントベースビジョンカメラ
(株)センチュリーアークス SilkyEvCam® HD (IMX636) - フレームベースカメラ
Allied Vision Alvium 1800 U-240c (グローバルシャッター)(IMX392)
ビームスプリッター
- 分割比 T90:R10(フレーム側90%、イベント側10%)
レンズ
- Cマウント
※レンズの選定には制限あり。(後述)
インターフェース
- USB3.0インターフェース(x2)
解像度
- フレーム画像で最大1800 x 1012 px
(両カメラで取得した2つの画像を重ねて合成したときの有効解像度)
イベントとフレームの信号の同期について
- フレームセンサー側とイベントセンサー側を内部配線で接続
- フレーム側から発出されたタイミング信号がイベント側のデータに記録される
BothViewのサンプル動画(水槽)
右上:フレームベースカメラ
左下:イベントベースカメラ
左上:フレームとイベントベースカメラのデータを重ね合わせた動画
BothViewのサンプル動画(弾むボール)
イベントベースカメラのデータではボールの動きを滑らかに捉えている。一方、フレームカメラの画像では、動きがコマ送りのようになっている。
製品イメージと構造
ソフトウエア仕様サマリー
ソフトウエア | イベントカメラ | Metavision® Intelligence Suite |
フレームカメラ | Vimba X SDK | |
サンプルコード | フレームカメラ設定(露出、ホワイトバランス、ゲイン、fps、同期信号など) 両カメラのリアルタイム映像の表示 両カメラ映像の録画(個別に録画) |
|
同期信号 | フレームカメラ側からフレームと同期したトリガー信号を出力、その信号をイベントカメラの外部入力に入れ、EVT3フォーマットの外部入力イベントとして記録 | |
その他 | イベントカメラのRawデータは、ビームスプリッターを介しているため、左右反転した状態になる。(ミラー反転ソフトをご提供) |
※レンズ選択の制限について
Cマウントレンズについて、製品によっては、Cマウントネジの後ろに突出部(図のグレーの部分)があります。
本製品はビームスプリッター(図の水色部分)がレンズの直後にあるため、この突出部が2mm以下のレンズを使用してください。
お客様登録
SilkyEvCamに関するファームウェア及びプラグインは、製品品質向上のため予告なく更新する場合があります。製品のシリアルNo.と共にお客様登録をしていただけますと、最新のファームウェア及びプラグイン情報などをメールでタイムリーに受け取ることができます。
製品のFAQ
購入、お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ
03-6804-5752
10:00-17:00
(土・日・祝日、その他弊社の休業日を除く)
メールでのお問い合わせ
- SilkyEvCam®は(株)センチュリーアークスの登録商標です。
- USB Type-C™ はUSB Implementers Forumの登録商標です。
- 本書に記載されている会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。
- 本資料に記載されております規格等は改良のため予告なく変更することがあります。