イベントベースビジョンカメラの主な特徴
動くものを捉える(明暗の変化のみを捉える)
SilkyEvCamの画面には、動いている自動車、バイク、歩行者だけが映っており、動きのない道路、建物などは映りません。イベントベースビジョンカメラの特徴がよくわかります。
実写映像でははっきりと見えない暗い色の車でも、 SilkyEvCam の画面には明瞭に映し出されています。影の中を歩いている歩行者もよく見えます。
高速事象を捉える(最小時間分解能(1μsec))
実写映像では飛んでいる輪ゴムの様子は全く判別できませんが、 SilkyEvCamなら通常速度の画面でも飛行する輪ゴム、跳ね返った輪ゴムの形状が確認できます。
ゴルフのアイアンショットの瞬間をイベントベースカメラ (SilkyEvCam HD)で撮影し 10万FPSの動画に仕立てました。ゴルフボールのディンプルの様子までよく見えます。
周囲の照度の影響を受けにくい(ワイドダイナミックレンジ)
イベントカメラの誇るワイドダイナミックレンジ(>120dB)で、画面奥の暗闇の中や、手前の従来のカメラでは白飛びするような強烈な光の中でも、おもちゃの自動車を捉えています。フロントガラスに貼った文字も見えます。
突発事象を捉える(低データ容量&低消費電力で長時間撮影)
降りかかった雨が、葉の先端から落ちる様子を捉えています。長時間撮影が可能な SilkyEvCam ならば、いつ起きるかわからない事象をスローモーション撮影することも簡単です。
オプティカルフロー・トラッキング
箱の中の小球の移動の速さや向きを、矢印の長さや色で表しています。実写に映っている背景が、イベントベースビジョンカメラには映っていません。これもこのカメラの特徴の1つです。
異なるフレームレートの動画を作成
保存したRaw data から、複数の異なるフレームレートのビデオを作成しています。フレームレートを高くすることで、細かい水しぶきが多数発生し、意外に遠くまで飛んでいることがわかります。
アプリケーション
外観検査
イベントベースカメラの画像では、ガラス瓶に施された浮彫が鮮明に見えています。色付き瓶での撮影も行いました。瓶に書かれた ROSE の文字が、瓶の反対側にあるときでも、はっきりと見えています。
120mm x 140mm のアルミ板に正面から照明を当て、イベントを発生させるためにアルミ板を左右に動かしています。(アルミ板には4か所のネジ穴があります。)肉眼では見えづらい細かなキズが捉えられています。
直径10mmのステンレスパイプに正面から照明を当て、イベントを発生させるために回転させています。パイプに付いているキズがはっきりと捉えられています。
流体を捉える
川の流れを模してレールの上に水を流して撮影しています。実写映像では透明な水の流れはよく見えませんが、SilkyEvCam の画面では流れる水の様子がはっきりと映っています。またレールの手前に水があふれる様子もわかります。
スピンコーターにシリコンウェハをセットし 10000rpmで回転。ピペットを使って純水を滴下したときの液体の挙動をSilkyEvCam HDで撮影しました。
磁気撹拌機(マグネチックスターラー)を使って水を攪拌し、その様子をイベントカメラで撮影しています。攪拌によって発生した渦の動き、その周囲に発生する微細な気泡が回転しながら上下する様子が捉えられています。
粒子検出
水槽の水に微粒子を入れ、その光をイベントベースカメラ(SilkyEvCam VGA)で捉えることで、水流を可視化しています。実写映像では分かりにくい複雑な水の流れが、矢印の向き、長さ、色で鮮明に表現されています。
液滴の様子
シリンジから噴射される直径約1mmの水流を撮影しています。この動画では、水流が画面を横切るまでの 0.02秒間の現象を 10000FPS と 100000FPS のスロー動画に仕立てています。
密封テスト
水槽に沈めたチューブには、大中小の3つの穴があいており、そこから空気の泡が出ています。その泡をイベントベースドカメラ(SilkyEvCam HD)で捉えカウントしています。
ガスの噴射
スプレー缶から噴射されたガスは、噴射直後は直進していますが途中から拡散し始め、壁にぶつかると壁に沿って広がっていく様子が捉えられています。
一瞬で点いてしまうライターの火も、スローモーションで見ると、火が点くまでにいろいろな事象が起きていることが発見できます。
切削・半田付けの様子
アルミ板の切削中に発生する切削くずの飛び散る様子をイベントベースカメラ(SilkyEvCam HD)で撮影しています。ドリルの回転や切削くずの飛ぶ飛跡がよく見えます。
左はフレームカメラの動画、右はイベントカメラの動画です。BothView は単一のレンズ(単眼)で撮影するため視差のない動画が撮影できます。また、録画したイベントデータをスローで再生すれば、溶けた半田が流れる様子、半田ごてが離れたとき溶けた半田がプルプル震える様子、その後、半田が固まっていく様子などがよく分かります。
機器の振動検出
振動の周期を色別に表しており、場所を指定して周波数を算出することも可能です。この動画では、USB扇風機の速さを、高速⇒低速⇒高速に切り替え、それに合わせて検知した周波数が変化している様子が分かります。
スターリングエンジンは、密閉したシリンダの外側から熱を加え、空気の膨張と収縮を利用してピストンを動かす外燃機関です。イベントカメラで、ピクセルの時間的変化を追跡することにより、振動周波数を高精度で把握できます。
インフラストラクチャー
イベントベースドカメラ(SilkyEvCam HD)に望遠レンズを取り付け、約400メートル先の道路を走行する車を撮影しました。撮影時間帯は昼間です。
イベントベースドカメラ(SilkyEvCam HD)に望遠レンズを取り付け、約400メートル先の道路を走行する車を撮影しました。撮影時間帯は夜です。
イベントカメラの誇るワイドダイナミックレンジ(>120dB)で、画面奥の暗闇の中や、手前の従来のカメラでは白飛びするような強烈な光の中でも、おもちゃの自動車を捉えています。フロントガラスに貼った文字も見えます。
イベントベースドカメラ(SilkyEvCam HD)に望遠レンズを取り付け、約400メートル先の道路を走行する車を撮影しました。撮影時間帯は夜です。
雨の中を鳥が飛んだ直後に落雷が発生しました。通常のフレームレート(30FPS)では稲妻の光跡は見えませんが、フレームレートを上げていくと、美しい稲妻が空を走る様子が捉えられていました。
1つの Raw data から任意のフレームレートで動画作成が可能です。フレームレートを高くすると、雨滴の1粒1粒が落ちていく様子が分かります。
その他
SilkyEvCam®(VGA)とHDの比較
HDで撮影した方では、右下の街路樹の葉の揺れなどより小さな動きも捉えています。
SilkyEvCam® BothView イベントとフレームベース画像を同時に
右上はフレームカメラ動画、左下はイベントカメラ動画です。それらを組み合わせた動画が左上に表示されています。フレーム動画は、水草や水槽の背景の色が影響し魚が見えにくい状況です。一方、イベント動画は、水草など動かないものは捉えていません。左上の動画では、水草の中を素早く抜けて泳ぐ魚の動きがよく見えます。
当社のYouTubeチャンネル

他にも多数のサンプル動画があります!センチュリーアークスのYouTubeチャンネルでは、お客様のご要望にお応えした動画や、スタッフの好奇心から生まれたユニークな動画を多数配信中です!ぜひご覧ください!
トレーニング動画
SilkyEvCam「はじめに」ガイド
イベントベースビジョンカメラ SilkyEvCam を初めて使われる方はぜひご覧ください! 本カメラ製品の組立、必要なソフトウェアのインストールの方法、撮影開始までを説明しています。
Metavision SDK Training Videos (Prophesee社のウェブサイト)

https://support.prophesee.ai/portal/en/kb/articles/all-training-videos
動きを捉えるイベントベースビジョンカメラ
SilkyEvCamの画面には、動いている自動車、バイク、歩行者だけが映っており、動きのない道路、建物などは映りません。イベントベースビジョンカメラの特徴がよくわかります。
実写映像でははっきりと見えない暗い色の車でも、 SilkyEvCam の画面には明瞭に映し出されています。影の中を歩いている歩行者もよく見えます。
トラッキング
道路上を動く物体を検知しトラッキングしています。トラッキングしたい対象に応じて複数のアルゴリズムが用意されており、すぐに利用可能です。
水槽の水に微粒子を入れ、その光をイベントベースカメラ(SilkyEvCam VGA)で捉えることで、水流を可視化しています。実写映像では分かりにくい複雑な水の流れが、矢印の向き、長さ、色で鮮明に表現されています。
スローモーション
保存したRaw data から、複数の異なるフレームレートのビデオを作成しています。フレームレートを高くすることで、細かい水しぶきが多数発生し、意外に遠くまで飛んでいることがわかります。
通常の再生速度では水が飛び跳ねているように見える水面も、スロー再生で見れば雨滴によってできた波紋が広がっている様子がわかります。
SilkyEvCam ならば、スローモーション撮影を意識することなく、撮影後にフレームレートを変更した動画を見ることができます。
降りかかった雨が、葉の先端から落ちる様子を捉えています。長時間撮影が可能な SilkyEvCam ならば、いつ起きるかわからない事象をスローモーション撮影することも簡単です。
フレームレートを高くすると、雨滴の1粒1粒が落ちていく様子が分かります。
実写映像では飛んでいる輪ゴムの様子は全く判別できませんが、 SilkyEvCamなら通常速度の画面でも飛行する輪ゴム、跳ね返った輪ゴムの形状が確認できます。
スプレー缶から噴射されたガスは、噴射直後は直進していますが途中から拡散し始め、壁にぶつかると壁に沿って広がっていく様子が捉えられています。
一瞬で点いてしまうライターの火も、スローモーションで見ると、火が点くまでにいろいろな事象が起きていることが発見できます。
シリンジから噴射される直径約1mmの水流を撮影しています。この動画では、水流が画面を横切るまでの 0.02秒間の現象を 10000FPS と 100000FPS のスロー動画に仕立てています。
アルミ板の切削中に発生する切削くずの飛び散る様子をイベントベースカメラ(SilkyEvCam HD)で撮影しています。ドリルの回転や切削くずの飛ぶ飛跡がよく見えます。
雨の中を鳥が飛んだ直後に落雷が発生しました。通常のフレームレート(30FPS)では稲妻の光跡は見えませんが、フレームレートを上げていくと、美しい稲妻が空を走る様子が捉えられていました。
ゴルフのアイアンショットの瞬間をイベントベースカメラ (SilkyEvCam HD)で撮影し 10万FPSの動画に仕立てました。ゴルフボールのディンプルの様子までよく見えます。
その他
川の流れを模してレールの上に水を流して撮影しています。実写映像では透明な水の流れはよく見えませんが、SilkyEvCam の画面では流れる水の様子がはっきりと映っています。またレールの手前に水があふれる様子もわかります。
水槽に沈めたチューブには、大中小の3つの穴があいており、そこから空気の泡が出ています。その泡をイベントベースドカメラ(SilkyEvCam HD)で捉えカウントしています。

他にも多数のサンプル動画があります!センチュリーアークスのYouTubeチャンネルでは、お客様のご要望にお応えした動画や、スタッフの好奇心から生まれたユニークな動画を多数配信中です!ぜひご覧ください!
トレーニングビデオ
イベントベースビジョンカメラ SilkyEvCam を初めて使われる方はぜひご覧ください! 本カメラ製品の組立、必要なソフトウェアのインストールの方法、撮影開始までを説明しています。